2005年 10月 23日
『同時代を見る眼』 安江良介 |
私にとってどんな土地に転居しようと、多分ずっと持っているんだろうと思い、また、そうであってほしいと願う本です。
岩波書店の総合雑誌『世界』元編集長のコラム集で98年4月の発行。当時大学に入って2ヶ月ぐらいして読んだ本だったのですが、それまでは興味のあった国際関係や歴史のことばかり頭が行って、そのほかには何にも考えていなかったことが思い出されます。それはそれで悪いことではないのですが、この本が政治・経済・文化・教育といった幅広い分野に関してレベルの高い洞察と意見を示していたことがブタベにとって視野を広げる機会になりました。自分以外の意見を聞く必要性、興味の無かった分野を知ることで広がる可能性、現代史の意味(私にとっては現代史・1945年以降は“歴史”では無くて時事の分野でして…)等々。
この本を読んで、そして今になっても未だに物事や人を主体的・客体的に見る眼はぜんぜん出来ませんが、いつか安江さんのような同時代の見方をできるようになりたいなあ、と願うのです。 …とは言え、哲学分野の基本のはずの主観・客観が理解できてないんですが…今まで何やってきたんだか(笑)
ちなみに、この本で始めて『世界』を知り、『世界』などの雑誌の編集後記やコラムを集めるのが趣味になってしまったのでした。
一番好きな回は91年3月30日付『ふたつの戦間期』。
毎年のフランクフルト・ブックフェアに関するコラムも好きですね。
岩波書店の総合雑誌『世界』元編集長のコラム集で98年4月の発行。当時大学に入って2ヶ月ぐらいして読んだ本だったのですが、それまでは興味のあった国際関係や歴史のことばかり頭が行って、そのほかには何にも考えていなかったことが思い出されます。それはそれで悪いことではないのですが、この本が政治・経済・文化・教育といった幅広い分野に関してレベルの高い洞察と意見を示していたことがブタベにとって視野を広げる機会になりました。自分以外の意見を聞く必要性、興味の無かった分野を知ることで広がる可能性、現代史の意味(私にとっては現代史・1945年以降は“歴史”では無くて時事の分野でして…)等々。
この本を読んで、そして今になっても未だに物事や人を主体的・客体的に見る眼はぜんぜん出来ませんが、いつか安江さんのような同時代の見方をできるようになりたいなあ、と願うのです。 …とは言え、哲学分野の基本のはずの主観・客観が理解できてないんですが…今まで何やってきたんだか(笑)
ちなみに、この本で始めて『世界』を知り、『世界』などの雑誌の編集後記やコラムを集めるのが趣味になってしまったのでした。
一番好きな回は91年3月30日付『ふたつの戦間期』。
毎年のフランクフルト・ブックフェアに関するコラムも好きですね。
by scluge
| 2005-10-23 04:57
| 本読風情