2005年 12月 11日
お客様商売とはいえ |
…という表題で書き出したのですが、働いてお金をもらっている人は、それこそ天皇・皇后のご両人含めて、すべてお金を出してくれる人がいるから生活できるわけで…なにも外食に限った話ではないのだと思いだす始末。あまり暗い話はブログでは書きたくないのですけどね。
経緯は簡単です。
うちのチェーン店は基本的に24時間営業で無ければ午前2時に閉店です。ついでにオーダーストップも2時ジャストです。これがどういうことか、簡単にお分かりいただけると思うのですが、要は1時59分59秒に来店されても商品をお出しする、ということです。これに関しては社内でも色々あったりするのですが、理念は私も共感してますのでそれはいいです(つまり、こんな時間に行っても食べられた、という感動を提供したい、という理念)。
でも…1時52分に20名様が一度に来たらどうなりますか? 席を作って、お通しして、メニューをお客様が見て…20名様が自分の注文を決めた頃にはとっくに2時なんて過ぎてます。そして作り始め…られるわけがありません。閉店直近でほとんど食材の準備なんてしてませんから。何とか20名様分のラーメンだけでも作り上げた頃には2時20~30分頃。そこから最後の人が食べ始めて、食べ終わった人から雑談が始まります。さて、最後のお客様が食べ終わって満足して帰るのは何時ごろでしょう。本来2時半には閉店作業を終えるべきなのですが、果たしてそうなったら社員は何時に帰ることになるのか、想像するだけで怖い話です。
外食であり、閉店時間とオーダーストップが同時刻である店の社員という立場上、「お帰りください」とも「(商品を)お出しできません」「無理です」とは言えません。閉店前なのに食事も出来ず、追い出された…なんてウワサでもたった日には洒落になりません。結局、困惑した顔をしつつ閉店時間を説明して20名様分の注文を作るとどういう時間になるかを話してそれをお分かり頂いた上でならお座りください、と言うしかありませんでした。
結果、どういう言葉が返ってきたかというと、
「駄目なら駄目ってさっさと言えってんだこの野郎!!」
…その後も罵声は続きますが、さておき。こちらとしてはそういった説明で状況と言っている意味を察してさっさとお帰り願いたいのですが、『帰ってくれ』と言う言葉を口にできない立場を理解してくれないお客をどうしたら良いのでしょう。
この20人ものお客様、どうやら近くの竹島辺りのホテルに慰安旅行か何かで泊まっている(全員、浴衣姿)みたいなのですが、何がどうなったらこんな時間にこの人数でホテルを出て食事をしようなどということになるのか非常に理解に苦しみます。想像するだに、宴会・飲み会をやっていたらいつの間にやら深夜1時を過ぎていた、でも小腹が空いたけどホテルの食堂はやってない、じゃあ外に食べに行くべ、と。誰が扇動(先導ではなく)したのかは知りませんが『この人数で行ったらお店に迷惑をかけるから、とりあえず寝よう』という選択肢を考える人はいなかったのでしょうか。というか、明らかに旅行の幹事役のミスです。私は酒飲みも社内旅行も嫌いなので、お酒が飲める必要が無く、社員旅行もない現在の会社を選んだわけですが、結局こういうところで苦しむ羽目になったのは予想外でした。
結局、その場にいた従業員全員のイヤそうな目を見た何人かが判断したのか店を出て行って、ある程度の遅れをもって閉店作業は終了しました。このお店、どうやら竹島絡みでとんでもない時間にどうしようもない人数が来店するらしいですが、何度も来られてもかないません。営業時間に来たお客様はすべてお通しする、というのは理念としては良くても欠陥があるなぁ、と激しく思う今日のクローズなのでした。
日本のお客様は世界でも一番目が厳しい、というのは有名ですが金を払えば何をしてもいい、お客であれば何を言ってもいい、というのはムチャクチャです。もう少し節度を持った目で見てほしいものです。…自分自身も消費者の一人だからなかなか難しいんですけどね。
追記(12/12) 結局上司には怒られました。反省文で終わりですが。
正直、上司も立場上私がやったことを容認できないので予想できたことですが、当事者にとってみれば…とグチを言ってみたくなる始末。
経緯は簡単です。
うちのチェーン店は基本的に24時間営業で無ければ午前2時に閉店です。ついでにオーダーストップも2時ジャストです。これがどういうことか、簡単にお分かりいただけると思うのですが、要は1時59分59秒に来店されても商品をお出しする、ということです。これに関しては社内でも色々あったりするのですが、理念は私も共感してますのでそれはいいです(つまり、こんな時間に行っても食べられた、という感動を提供したい、という理念)。
でも…1時52分に20名様が一度に来たらどうなりますか? 席を作って、お通しして、メニューをお客様が見て…20名様が自分の注文を決めた頃にはとっくに2時なんて過ぎてます。そして作り始め…られるわけがありません。閉店直近でほとんど食材の準備なんてしてませんから。何とか20名様分のラーメンだけでも作り上げた頃には2時20~30分頃。そこから最後の人が食べ始めて、食べ終わった人から雑談が始まります。さて、最後のお客様が食べ終わって満足して帰るのは何時ごろでしょう。本来2時半には閉店作業を終えるべきなのですが、果たしてそうなったら社員は何時に帰ることになるのか、想像するだけで怖い話です。
外食であり、閉店時間とオーダーストップが同時刻である店の社員という立場上、「お帰りください」とも「(商品を)お出しできません」「無理です」とは言えません。閉店前なのに食事も出来ず、追い出された…なんてウワサでもたった日には洒落になりません。結局、困惑した顔をしつつ閉店時間を説明して20名様分の注文を作るとどういう時間になるかを話してそれをお分かり頂いた上でならお座りください、と言うしかありませんでした。
結果、どういう言葉が返ってきたかというと、
「駄目なら駄目ってさっさと言えってんだこの野郎!!」
…その後も罵声は続きますが、さておき。こちらとしてはそういった説明で状況と言っている意味を察してさっさとお帰り願いたいのですが、『帰ってくれ』と言う言葉を口にできない立場を理解してくれないお客をどうしたら良いのでしょう。
この20人ものお客様、どうやら近くの竹島辺りのホテルに慰安旅行か何かで泊まっている(全員、浴衣姿)みたいなのですが、何がどうなったらこんな時間にこの人数でホテルを出て食事をしようなどということになるのか非常に理解に苦しみます。想像するだに、宴会・飲み会をやっていたらいつの間にやら深夜1時を過ぎていた、でも小腹が空いたけどホテルの食堂はやってない、じゃあ外に食べに行くべ、と。誰が扇動(先導ではなく)したのかは知りませんが『この人数で行ったらお店に迷惑をかけるから、とりあえず寝よう』という選択肢を考える人はいなかったのでしょうか。というか、明らかに旅行の幹事役のミスです。私は酒飲みも社内旅行も嫌いなので、お酒が飲める必要が無く、社員旅行もない現在の会社を選んだわけですが、結局こういうところで苦しむ羽目になったのは予想外でした。
結局、その場にいた従業員全員のイヤそうな目を見た何人かが判断したのか店を出て行って、ある程度の遅れをもって閉店作業は終了しました。このお店、どうやら竹島絡みでとんでもない時間にどうしようもない人数が来店するらしいですが、何度も来られてもかないません。営業時間に来たお客様はすべてお通しする、というのは理念としては良くても欠陥があるなぁ、と激しく思う今日のクローズなのでした。
日本のお客様は世界でも一番目が厳しい、というのは有名ですが金を払えば何をしてもいい、お客であれば何を言ってもいい、というのはムチャクチャです。もう少し節度を持った目で見てほしいものです。…自分自身も消費者の一人だからなかなか難しいんですけどね。
追記(12/12) 結局上司には怒られました。反省文で終わりですが。
正直、上司も立場上私がやったことを容認できないので予想できたことですが、当事者にとってみれば…とグチを言ってみたくなる始末。
by scluge
| 2005-12-11 07:58