2006年 02月 21日
東三河のみち~二川宿~ |
先日の土曜日(18日)、一ヶ月前から楽しみにしていた豊橋市二川宿本陣資料館の特別展『宿場展13 関/坂下/土山/水口』が始まったので早速車を飛ばしてみてきました。
関~水口は東海道の順番でいくと47~50という最後尾に近いところですね(東海道は品川~大津で53宿)。東海道宿村大概帳を元にした資料(同資料館ワークシートNo.1) によると、人口は坂下の564人を除けば1500~2600人ほど。ちなみに駿府(府中)・大津は14000人…天保14(1843)年にこの人数というのがものすごいですね。
わたしは中山道専門の口だったので知らなかったのですが、この辺りの鈴鹿山がかなりの難所で且つ、景色も面白いところのようです。上の大概帳では旅籠はそれぞれ40戸ほどあったみたいなので、やはり鈴鹿山がそれなりに険しかったということでしょうか。展示されていた資料の中では水口宿の絵図(甲賀市所蔵)がなかなか。入り口入ってすぐ三叉路になり、また合流、そして直角に5たび曲がっていく宿場内の道…今まで見てきた宿場の中でもかなり珍しい部類のところですね(以前、坂道そのものの塩尻宿にも驚かされましたが)。一度くらいは行って実際に見てみたいものです。
写真は資料館の『本陣の表門』。黒い本瓦に同色の柱、白い漆喰の塗り壁が良いですね。
本陣職は江戸時代に3つほど家が代わったらしいです(後藤→紅林→馬場)。火災などで経営が立ち行かなくなったためだとされていますが、それはほかの宿でも同じ事だったらしいです。が、何よりもこの二川宿、隣の吉田(豊橋)宿が大きいせいで素通りされてしまうのが問題だったとか。地元近くの桶川宿もそうでしたが、小さい宿場の悲哀はどの街道でも似たようなものだったみたいですね。
個人的にいつも探しているのは、宿場と周辺農村の経済的関わりに関する史料なのですが、展示されていたのは助郷絡みばかり(助郷《すけごう》は、江戸時代、幕府が諸街道の宿場の保護、人足や馬の補充のため宿場周辺の農村に課した夫役のこと:Wikipedia)。中山道上尾宿でもそうでしたが、これがらみでもめるのもやはりどこの街道も同じ(宿場はもっと人足を出せ、村はもう出せないと主張してもめる)なようで。商品経済の進展する文化・文政以降の史料はまたどこかで探すとします。
それにしても、久しぶりに筆記の史料を読むと頭がくらくらします。右の写真は二川宿が幕府(道中奉行)に加助郷を求めたもの…らしいのですが、半分も読めませんでした。げんなり。
関~水口は東海道の順番でいくと47~50という最後尾に近いところですね(東海道は品川~大津で53宿)。東海道宿村大概帳を元にした資料(同資料館ワークシートNo.1) によると、人口は坂下の564人を除けば1500~2600人ほど。ちなみに駿府(府中)・大津は14000人…天保14(1843)年にこの人数というのがものすごいですね。
わたしは中山道専門の口だったので知らなかったのですが、この辺りの鈴鹿山がかなりの難所で且つ、景色も面白いところのようです。上の大概帳では旅籠はそれぞれ40戸ほどあったみたいなので、やはり鈴鹿山がそれなりに険しかったということでしょうか。展示されていた資料の中では水口宿の絵図(甲賀市所蔵)がなかなか。入り口入ってすぐ三叉路になり、また合流、そして直角に5たび曲がっていく宿場内の道…今まで見てきた宿場の中でもかなり珍しい部類のところですね(以前、坂道そのものの塩尻宿にも驚かされましたが)。一度くらいは行って実際に見てみたいものです。
写真は資料館の『本陣の表門』。黒い本瓦に同色の柱、白い漆喰の塗り壁が良いですね。
本陣職は江戸時代に3つほど家が代わったらしいです(後藤→紅林→馬場)。火災などで経営が立ち行かなくなったためだとされていますが、それはほかの宿でも同じ事だったらしいです。が、何よりもこの二川宿、隣の吉田(豊橋)宿が大きいせいで素通りされてしまうのが問題だったとか。地元近くの桶川宿もそうでしたが、小さい宿場の悲哀はどの街道でも似たようなものだったみたいですね。
個人的にいつも探しているのは、宿場と周辺農村の経済的関わりに関する史料なのですが、展示されていたのは助郷絡みばかり(助郷《すけごう》は、江戸時代、幕府が諸街道の宿場の保護、人足や馬の補充のため宿場周辺の農村に課した夫役のこと:Wikipedia)。中山道上尾宿でもそうでしたが、これがらみでもめるのもやはりどこの街道も同じ(宿場はもっと人足を出せ、村はもう出せないと主張してもめる)なようで。商品経済の進展する文化・文政以降の史料はまたどこかで探すとします。
それにしても、久しぶりに筆記の史料を読むと頭がくらくらします。右の写真は二川宿が幕府(道中奉行)に加助郷を求めたもの…らしいのですが、半分も読めませんでした。げんなり。
by scluge
| 2006-02-21 23:44
| 旅録