2007年 10月 26日
無理を通せば道理が引っ込む? |

正直『似合ってねーっ!!』と思いながら描いてました(爆) 霧センセの表情はまさにそのままブタベの気分です。お話を作るとしたらどういうシチュエーションになるのか、まったく想像ができません(^^;
【スケッチの裏側で】
「あ、あの…エリスちゃん、やっぱりこういう服はやめておかない?」
「だーめ、です。お兄ちゃんに絵を描いてもらうって決まったときに、一番最後に回された人は罰ゲーム、って言いだしたの霧さんじゃないですか」
「うぅ…我ながらとんでもない発言を…」
「まったくもう…お兄ちゃんったら、何で私じゃなくて竹内部長を一番に…こんな美少女が目の前にいたって言うのに(ブツブツ)」
「エリスちゃんはまだいいよー。わたしなんて、キャラクターに合ってないとか、大人しすぎるーとかそんな感想ばっかりなんだよー」
「あ、あの…なんで私だけそっぽを向いてしまっているのか、誰か上倉先生に訊いてもらえると…」
「萩野先輩に、美咲先輩。そうだ、先輩方もこういう罰ゲームって良いと思いますよねっ?」
「「あっ、桔梗先生!」」
「……お願いだからそっとしておいて……」
「こ、これは…」
「桔梗センセー…恥ずかしくない?」
「この年になって学生服着せられてる身にもなってほしいわ……」
「でも、恥ずかしがらせるのが罰ゲームの目的なんだからいいんじゃないの?」
「うふふ、理事長室がにぎやかで楽しいですわ♪」
「藤浪さん…分かりきった目的を強調されるとつらいんだけど…」
「気づかないうちにアレな所まで描かれてしまった私としては、もう何でもありなんで」
「藤浪さん、描かれている間、緊張しっぱなしでしたものね(はぁと)」
「理事長先生、過去は忘れさせてください」
「とっても可愛かったですわ♪」
「うぅ…理事長先生と私のバストのサイズって同じはずなのに、どうしてお兄ちゃん、こんなに扱い違うんだろう…」
「ねー、そういえばー」
「どうしました、可奈先輩?」
「いっちばん最初に描いてもらった竹内先輩はどーしたの?」
「そういえば本当は竹内さんが罰ゲームの内容、決めるんでしたね」
「あー、うん…私もよく分からないの。『鳳仙さんに譲るから』って、複雑な笑い方してどっか行っちゃったの」
「どちらに行かれたのでしょう?」
「「「?」」」
「…あの、上倉先生」
「ん……ああ、竹内か」
「屋上でお昼寝、なんてずいぶん久しぶりですね」
「竹内にどつかれていた頃以来かな」
「鳳仙さんに言われてますよね? 後で理事長室に来てください、って」
「まぁ…聞いてるけど、お前らも随分タチが悪いよな。描く順番を賭けの対象にするなんてさ」
「やっぱりお怒りになりました?」
「んー…まぁ、そういうつもりで描いてなかっただけにな」
「それじゃあ……」
「ん?」
「どうして、私が最初だったのかお訊きしない方が良いですか?」
「……もしかして俺を呼びにくるふりして、それを訊きに来たのか?」
「上倉先生は描き終わるまで賭けのことを知らなかったんです。だから、余計に理由が気になります」
「そんな真剣な目で訊かれても困るんだが…まぁ、いいか。よっと…」
「きゃっ」
「そういう不安そうな顔の竹内見るのもちょっと久しぶりかな」
「いきなり頭撫でないでください…」
「そうだな……分かりやすく言うと、お前さんが一番描きやすかったから、かな」
「?」
「では、竹内美術部長に質問。『人物画』を描く上でいくつか大切なことは?」
「肖像画ではないんですね」
「ああ」
「えっと、…似せようと思うな」
「うん」
「……迷ったら『面白い』と思うラインを採れ」
「そうだな」
「……・・・あと…モデルからの批評を考えるな…です」
「よく覚えてるな。俺だって今思い出したのに」
「相変わらずちゃらんぽらんですね」
「まぁな。でも、これで答えになってないか?」
「え…?」
「お前さんは俺がどんな風に描いても、技術的なことも、構図とかも、そういったことも何も言わずに、ただ嬉しそうに絵を受け取ってくれただろう?」
「あ…、はい」
「竹内ならそうしてくれるだろう、って思ってさ」
「……それは喜んで良いんですか?」
「多分な。結構ビクつきながら描いてたんだぞ、俺としては。お前さんたちそれぞれ美人だし、特徴的だし、何よりやかましいし」
「ふふ…そうですね。なら、そういうことにしておきますね」
「あぁ、そうだ」
「はい?」
「竹内が一番見慣れた顔だった、ってのも理由にあったな」
「笑いながら言わないで下さいっ!!」
「はは、冗談だ…ってーーーっ、鉢植えはやめろーーーーっ!!」
「やめませんっ、この不良教師がーーーっ」
「あー、お兄ちゃんこんなところにいたー!」
「ひ、浩樹…こんな目にあわせたお返しは絶対にするからねっ」
「わっ、センセーが絶体絶命!?」
「…た、竹内さん、いったい何を…」
「あらあら、賑やかで大変ですわね♪」
「………また何かやらかしたのね、変態教師が」
「み、見てないで助けてくれーーーっ」
「問答無用ですっ!!」
「ぎゃーーーっ!!」
撫子学園の屋上に一人の絵描きの絶叫が木霊する。
後に、今回の絵は理事長室前に(浩樹に無断で)飾られ、物議をかもし出すことになるのだが、それはまた別の
お話。
色々と考えながら出来たお話…というか、ここ1週間くらいのブタベの脳内会話そのままなんですけどね(^^;
あまり出来の良い小話ではありませんが、こんなことを考えてた、という風に捉えていただければ幸いです。全部は書いてないんですけどね。
by scluge
| 2007-10-26 08:25
| 絵