2008年 02月 19日
やはり夏用の設定がほしい |
掲示板のほうで、マク様が「そのうち(桐葉に)バイトにでも来てもらおうかなー」とおっしゃっていたので、レスで下の小文を書いたのですが、ブログのネタを用意している暇がないので、こっちに修正して転載(^^;
舞台は夏休み(?)中の『やどりぎ』。あの制服の夏設定がほしいですね、やっぱり。描こうと思えば簡単なんですが、スカートの丈のとり方が難しい(^^;
【Fortune Arterial Another Short Story 『やどりぎの枝』】
わたしがアルバイトを始めて初日、まだ暇な時間、マスターの一人娘の竹内麻巳さんに接客の基礎から教えてもらっていた。
そんな所にカランコロン、とカウベルを鳴らしながら、一人の男の人が店内に入ってくる。
その人を見て、笑顔なのに微妙に違和感のある挨拶で竹内さんが迎える。
「おっ、今日は新人アルバイトさんもいるのか?」
「はい、上倉先生。ご紹介しますね。短期のアルバ…」
「ふぅん、あなたが噂の『ダメ教師』ね」

「「ぶっ!!」」
「あら、どうしたの、二人してのけぞって」
「き、桐葉さん。いくらなんでも初対面で…」
「竹内さんが『ウチの常連さんの一人で、美術教師のくせに部活には出ないわ、ぐーたらだわ、シスコンだわ…』って何回も言うから、なんだか初対面だと思わないのよね」
「た、竹内…」
「あ、あはは…」
「思いっきり目をそらして笑わないでくれ」
「なんだか予想通りの人ね。私のよく知ってる人に少し似てる気がするわ」
「お、何だ、その『似てる人』って。もしかしてカッコいい奴なのか」
「先生…それは自分もカッコいい、って言ってるような気がするんですが」
「いいだろ、別に。ちょっと言ってみただけだって」
「かっこいいかどうかは分からないけど、変わった人ね」
「変わった人…? 確かに上倉先生は変な人ですけど」
「おい、こら、竹内。仮にも教師に向かって…」
「反論できるんですか? 『ロリコン・シスコン・天然ジゴロ』のセ・ン・セ・イ?」
「まとめて言うなっ!! つか、霧の奴、また竹内に余計なことを…」
「ふふ…やっぱり似てるかもしれないわね」
「さっきの会話で何を判断できるというんだ。えっと…」
「紅瀬桐葉さんです」
「そうそう、紅瀬さんは?」
「雰囲気とかイメージみたいなものかしらね。たとえば、」
「たとえば?」
「人が丘の上で海を見てただけなのに、立ち上がったとたんに後ろから抱き着いてきたりとか」
「「……………」」
「人の作ったオムレツを食べて三時間ほど失神してたりとか」
「「………えっと…」」
「そういえば、人の冗談を真に受けるのが上手だったわね」
「先生、これって…その『似てる人』に同情してあげたほうがいいんでしょうか?」
「俺に訊くな……まぁ、俺も竹内の淹れるコーヒーで二番目のはいつも経験して…」
「上倉先生、たまにはウチのなかで奥義を喰らいたいですか?」
「…顔が笑ってるのに声が笑ってないぞ、竹内」
「先生は安全地帯だと思ってたみたいですけど、ちゃ~んと用意してありますからねっ!!」
「いきなり振りかぶるなっ! つか、どっから出した!?」
「ふふ、やっぱり面白い人ね」
「わらいごっちゃないわーーーっ!!」
こうして、私の短い『やどりぎ』でのアルバイト期間は始まるのである。
相変わらずのどたばたの横で、冷静な桐葉が今までの『やどりぎ』と違ってるかも(笑) 「駄目教師に冷たい言葉を浴びせて欲しい」というマク様の談だったのですが、あまり鋭い剣にはならなかったかな?
途中のカットは大急ぎで描いたので、単なるイメージということで。絵があったほうがいいかな、と。FA自体をまだやってないんで、桐葉の設定の誤解等はお許しくださいませ。でも、なんとなく桐葉と麻巳は馬が合いそうな気がします。
結局、浩樹と孝平の一番似ているのは女難の相なのでは、なんて思ったり。このお話が続くかどうか、ついでにどんな理由・経緯でやどりぎに来ることになったのかとか、その辺は全てマク様にお任せ、ということで(えー
舞台は夏休み(?)中の『やどりぎ』。あの制服の夏設定がほしいですね、やっぱり。描こうと思えば簡単なんですが、スカートの丈のとり方が難しい(^^;
【Fortune Arterial Another Short Story 『やどりぎの枝』】
わたしがアルバイトを始めて初日、まだ暇な時間、マスターの一人娘の竹内麻巳さんに接客の基礎から教えてもらっていた。
そんな所にカランコロン、とカウベルを鳴らしながら、一人の男の人が店内に入ってくる。
その人を見て、笑顔なのに微妙に違和感のある挨拶で竹内さんが迎える。
「おっ、今日は新人アルバイトさんもいるのか?」
「はい、上倉先生。ご紹介しますね。短期のアルバ…」
「ふぅん、あなたが噂の『ダメ教師』ね」

「「ぶっ!!」」
「あら、どうしたの、二人してのけぞって」
「き、桐葉さん。いくらなんでも初対面で…」
「竹内さんが『ウチの常連さんの一人で、美術教師のくせに部活には出ないわ、ぐーたらだわ、シスコンだわ…』って何回も言うから、なんだか初対面だと思わないのよね」
「た、竹内…」
「あ、あはは…」
「思いっきり目をそらして笑わないでくれ」
「なんだか予想通りの人ね。私のよく知ってる人に少し似てる気がするわ」
「お、何だ、その『似てる人』って。もしかしてカッコいい奴なのか」
「先生…それは自分もカッコいい、って言ってるような気がするんですが」
「いいだろ、別に。ちょっと言ってみただけだって」
「かっこいいかどうかは分からないけど、変わった人ね」
「変わった人…? 確かに上倉先生は変な人ですけど」
「おい、こら、竹内。仮にも教師に向かって…」
「反論できるんですか? 『ロリコン・シスコン・天然ジゴロ』のセ・ン・セ・イ?」
「まとめて言うなっ!! つか、霧の奴、また竹内に余計なことを…」
「ふふ…やっぱり似てるかもしれないわね」
「さっきの会話で何を判断できるというんだ。えっと…」
「紅瀬桐葉さんです」
「そうそう、紅瀬さんは?」
「雰囲気とかイメージみたいなものかしらね。たとえば、」
「たとえば?」
「人が丘の上で海を見てただけなのに、立ち上がったとたんに後ろから抱き着いてきたりとか」
「「……………」」
「人の作ったオムレツを食べて三時間ほど失神してたりとか」
「「………えっと…」」
「そういえば、人の冗談を真に受けるのが上手だったわね」
「先生、これって…その『似てる人』に同情してあげたほうがいいんでしょうか?」
「俺に訊くな……まぁ、俺も竹内の淹れるコーヒーで二番目のはいつも経験して…」
「上倉先生、たまにはウチのなかで奥義を喰らいたいですか?」
「…顔が笑ってるのに声が笑ってないぞ、竹内」
「先生は安全地帯だと思ってたみたいですけど、ちゃ~んと用意してありますからねっ!!」
「いきなり振りかぶるなっ! つか、どっから出した!?」
「ふふ、やっぱり面白い人ね」
「わらいごっちゃないわーーーっ!!」
こうして、私の短い『やどりぎ』でのアルバイト期間は始まるのである。
相変わらずのどたばたの横で、冷静な桐葉が今までの『やどりぎ』と違ってるかも(笑) 「駄目教師に冷たい言葉を浴びせて欲しい」というマク様の談だったのですが、あまり鋭い剣にはならなかったかな?
途中のカットは大急ぎで描いたので、単なるイメージということで。絵があったほうがいいかな、と。FA自体をまだやってないんで、桐葉の設定の誤解等はお許しくださいませ。でも、なんとなく桐葉と麻巳は馬が合いそうな気がします。
結局、浩樹と孝平の一番似ているのは女難の相なのでは、なんて思ったり。このお話が続くかどうか、ついでにどんな理由・経緯でやどりぎに来ることになったのかとか、その辺は全てマク様にお任せ、ということで(えー
by scluge
| 2008-02-19 17:23
| 絵